ぼっちり、ぼっちり

「ぼっちり」というのは、土佐弁で「ちょうど」「ぴったり」という意味です。自分にピッタリな表現を目指しています。自分にピッタリな物事を紹介できると嬉しいです。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「カオナシ」とは

 スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」という映画を見たことがあるという人が多いのではないでしょうか。その中に出てくるキャラクターで「カオナシ」というキャラクターがいます。真っ黒い体に、仮面をかぶったような顔(?)で、不気味な雰囲気を醸し出していてい、特に印象的なキャラクターです。その反面、謎の多いキャラクターなのです。

 心理カウンセラーが、カオナシを分析していました。その記事はかなり長いものなのですが、それを大幅にまとめてみます。そして感じたことを書きたいと思います。

 

カオナシは未熟な存在で心の危機状態にあった

 記事によると、カオナシは、アイデンティティが拡散している状態にあるということです。アイデンティティは自分が〇〇であるという感覚だそうですが、カオナシはそれが持てていない状況だということです。カオナシカオナシは、最初はしゃべれませんが、呑み込んだカエル(?)のキャラクターの声を使ってしゃべれるようになったシーンがあります。そんなふうに、自分の声も持っていない存在なのです。そういうふうに自分自身が持てていない状態にあるわけですね。

 それから、人との関係の持ち方も、非常に未熟な関係しか持てていないということでした。社会で生きて行くには「ともに眺める関係」という関係が持てるようにならなくてはダメなのですが、カオナシはそれが持てていないということです。相手と自分しかいないような関係を強く求めていて、それは、小さな子どもの頃の人間関係だということです。それは、千尋を強く求めて追いかけ回すところに現れているようです。(小さい子どもが母親を追いもめるようなものかな?)

 つまりカオナシは、もともと未熟な(子どもっぽい)心を持っていて、さらに、心が混乱していて、自分で自分が良く分からないような状態にあったということですね。

カオナシの混乱状態から助けたのは千尋だった

 なぜ、カオナシが混乱していたかというのは、湯屋という何でも思い通りになるという場所にいたからだという分析でした。思い通りになるということは、心が混乱してしまうことにつながるそうです。そういえば、宝くじで大金が手に入ると、換えって身を持ち崩してしまうという話をテレビで見たことがありました。自分でも、初めてボーナスをもらったときなどは、買わなくても良いものを買ってしまったり、無駄遣いをしてしまったりしたことがあります。そういうことがひどい状況であらわれてきたんでしょうね。もともと心が未熟だったせいで余計に混乱したということもあるのでしょうか?

 千尋を追いかけ回してしまった結果、千尋にくっついて、銭婆婆の所に行くことになります。千尋は、カオナシを湯屋から連れ出そうと思ったようです。カオナシは、私はストーカーのように感じたのですが、ストーカー行為が結果的に自分にとってプラスになったということになりますね。

カオナシもまっとうな人間(?)になるかもしれない

 でも、カオナシも、まともな人間になるかもしれないと分析されています。銭婆婆のところで、銭婆婆と一緒に仕事(?)をするようになるので、それを通して成長していけるかもしれないということでした。確かに、仕事を通して自分自身も成長してきたし、人がついてくれて一緒に何かに取り組んでいくのは、自分にとってよかったなぁと思い返すことがあります。

 

参考にしたのは

子育てカウンセリング・リソースポートの「カオナシについて考える」というシリーズです。1~4まであります。以下のリンクからどうぞ。

www.resource-port.net