ぼっちり、ぼっちり

「ぼっちり」というのは、土佐弁で「ちょうど」「ぴったり」という意味です。自分にピッタリな表現を目指しています。自分にピッタリな物事を紹介できると嬉しいです。

保育園を移ったとき

中学生の息子がまだ小さかったときのエピソードです。

共働きで実家も離れていたので、息子は小さい頃から保育所にお世話になっていました。公立保育所に入っていたのですが、市の方針で、民間に委託して運営される方向で整理再編されることになりました。そのため、息子がお世話になっていた保育所が閉園され、息子は別の保育所に移ることになりました。

元いた保育所はかなり田舎にあって、園庭も広く駆け回って遊べる感じでした。周りはも畑や牛舎があったりして、ちょっと散歩に行くだけで、道ばたで花を摘んだりできるだけではなくて、牛をすぐ近くで見たりすることができる良い環境でした。息子も毎日楽しんで喜んで通っていました。

新しい保育所は同じ公立の保育所だったのですが、駅に近いところにあって、園庭も狭く子供の数も多い保育所でした。同じ公立の保育所で、先生方の雰囲気は温かい雰囲気でしたし、息子が赤ちゃんの頃にお世話になった先生もいて、親は安心して移ることができました。でも、前の保育所が本当に良い環境でアットホームな感じでしたので、親としては残念な気持ちもありました。

実際に新しい保育所に通い始めると、息子は毎日大泣きしながら、イヤイヤ通うようになりました。朝から、なかなか準備が進まなくなり、シクシク泣きなから家を出て、保育所について車から降りるときには大泣きでした。

どうしたら息子にとって気持ちよく保育所に通えるようになるのか困っていましたが、慣れるまでは仕方が無いかと思っていました。

 親としても朝からイライラしたり暗い気持ちで、息子を保育所に連れて行く毎日が続きました。市の予算削減の都合で振り回されて子どもが辛い思いをして、親もゆとりを無くして・・・、と納得のいかない思いが募っていました。親も朝から不安やストレスを抱えて仕事に向かうしかない状況になってしまいました。

半月ぐらいそんな感じで通ったのですが、ある朝、息子を保育所で先生に渡すときに、大きな出来事がありました。

出迎えてくれた先生が息子に向かって「前の保育所が良かったよね。」と言ってくれたのです。息子は、大泣きしながらも、大きくうなずいていた記憶があります。

それよりも、先生のその言葉で、親として本当にホッとした安心できた感じがしました。先生が、私たちの大変さを分かってくれた感じがしたのです。現場の先生方への信頼感がさらに増した瞬間です。

保育所は単に子どもを預かれば良いのではなく、親の子育てをサポートすることが大切なのだと思います。子どもが小さいうちは、親は子どもと自分が一体になっている感じが強いと思います。子どもの気持ちを分かってくれてサポートしてくれることは、親にとっても大きなサポートになるのだと思います。

保育所保育所の先生方は、物理的に子どもを預かっているだけではなくて、子どもの成長を支え、親を支えているのです。本当に、社会を支えている必要不可欠な存在だと思います。

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by オリックスグループ