不登校の子どもたちが増えている
不登校の子どもたちが14万人を超えたというニュースを見て、色々と考えてみました。 www3.nhk.or.jp
まずは、文部科学省のホームページまで行ってもとの情報を見てきました。
平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について:文部科学省
不登校の子どもたちの数だけ報告されているのではなくて、色々な問題行動などの件数が報告されていました。
(1)暴力行為
(2)いじめ
(3)出席停止
(4)小・中学校の長期欠席(不登校等)
(5)高等学校の長期欠席(不登校等)
(6)高等学校中途退学等
(7)自殺
(8)教育相談
以上のような内容について、昨年(平成29年度)の結果がまとめられています。
ここ数年の増減の傾向についてまとめてみます
・暴力行為 小:増加 中:減少 高:横這い
・いじめ 小:急増 中:増加 高:横這い
・出席停止 小:横這い 中:減少 高:ー
・長期欠席(不登校等) 小:増加 中:増加 高:横這い
・高等学校中途退学等 小:- 中:- 高:減少
・自殺 小中高全体として:横這いから増加傾向
こうやってまとめてみると、小学校での暴力行為、いじめ、不登校の増加が目立っています。
こういった問題が出てくると、注目されるのがスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーです。
この調査の最後にもその数が報告されていました。それを見て少し驚きました。何かというと心のケアが注目されるので、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーは、学校にいつでも居て、子どもが違相談しやすい環境になっていると思っていました。でも、現状は全然違いました。
スクールカウンセラーが常駐している学校は、なんと0.3%です。年間に1日~34日勤務している学校が一番多くて、55.5%です。年間0日という学校も17.6%です。年間34日スクールカウンセラーがいるとしても、週に1回より少ない回数です。これでは、子どもたちが何かあったときに相談に行きたいと思ってもかなり難しいと思います。
スクールソーシャルワーカーが常駐している学校は0.2%でした。年間0日という場合が、一番多くて55.7%です。スクールソーシャルワーカーは、ほとんど学校にいないと言っても過言ではないと思います。
これだけ、いじめが増えたとか不登校が増えたとか、子どもの自殺が増えていると言われているのですから、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが学校にもっと居られるようにしなくてはならないと思いました。